眠りづらさを感じてはいるものの薬を飲んで眠ることに抵抗があるという人は、サプリメントでの体質改善を目指してみてはいかがでしょうか。
人間の身体には本来、太陽の動きにしたがって活動と休息を繰り返すサイクルが備わっています。
陽が昇ると覚醒して暗くなると眠くなるのは、睡眠ホルモンの分泌によって自律神経がうまく機能しているから。
ところが加齢やライフスタイルの乱れから、睡眠ホルモンの量は減少。
自律神経のコントロールが不安定になり、規則正しい睡眠がとりづらい状態に陥ってしまうのです。
そこで睡眠ホルモン=メラトニンを補充し、自律神経を正常化。▶ メラトニンの働き
夜になると眠くなるという自然の反応を取り戻し、不眠の改善を目指します。
メラトニンは、アメリカではポピュラーなサプリメント
メラトニンのサプリメントは、アメリカではコンビニやドラッグストアで手軽に買えるほどポピュラーな存在です。
商品ごとにメラトニンの含有量は異なり、一般的には1mg、3mg、5mgの3種類。
用量の多い方がよく効く?と考えてしまいそうですが、身体の大きなアメリカ人のために作られているといった点は頭に入れておかなくてはいけません。
サプリメントですから大きな副作用を負うリスクは極めて低いものの、翌日の眠気や倦怠感といった影響は受けやすくなります。
メラトニンのサプリメントを飲み始めるなら、念のため1mgから試してみるのがおすすめ。
「大きな効果も副作用も感じられない」といった場合には、2mg、3mgと増量してみてください。
貼るタイプのメラトニン・スリープスターター
アメリカでは、肌に貼って有効成分を摂取するパッチタイプのサプリメントも選ばれています。
スリープスターターも貼るサプリメントのひとつで、メラトニンのほかにもマグネシウムやセイヨウカノコソウといった睡眠に役立つ成分を配合。
成分を肌から吸収するので飲むサプリよりも吸収率が高く(内服のおよそ4倍!)、即効性にも優れています。
製造元のPatch(パッチ)MD社では、メラトニン以外にもダイエットやスキンケア、アンチエイジングなど、さまざまなジャンルの貼るサプリを展開。
タイプが異なるパッチを同時に貼ってもOKなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
日本国内で扱われているのはメラトニン受容体作動薬
メラトニンを用いた医薬品およびサプリメントは、日本国内では販売されていません。
薬に頼らず、自然に眠れる力を養いたい
日本で買える(処方してもらえる)メラトニンはないの?
そういった人には、ロゼレムという薬が最適です。
メラトニン受容体作動薬という分類で、メラトニンが働きやすいコンディションを作り出すのがおもな働き。
処方医薬品に分類されていますが、副作用のリスクは極めて低いのが大きなメリットです。
体内時計のリズムを整えて、朝起きて夜に眠るという基本的なサイクルを取り戻すことが目的。
今日飲んで今夜眠れるようになるといった即効性はありませんが、時間をかけて服用を続けることで眠気を感じやすく寝つきやすい身体づくりを目指します。