不眠症の症状が続き日中の活動に支障をきたし、それがストレスとなっている場合は睡眠薬を使用し良質な睡眠をとることもひとつの手段です。
睡眠薬=コワイ
睡眠薬=どれも同じ
この認識は間違い。現在の睡眠薬は安全性が高く、正しく使用すれば怖い事はほとんどありません。
また不眠症の症状がいくつかあるように睡眠薬にも種類があります。睡眠薬は症状に合わせて選ぶと良いでしょう。
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睡眠薬の今と昔。何が違う!?
昔主流だったのがバルビツール酸系の睡眠薬。
摂取量を間違えてしまうと昏睡状態に陥ってしまう可能性があり、当時の医者でも薬剤コントロールの難しいものでした。
睡眠薬=コワイというイメージを与えたのもこのバルビツール酸系の睡眠薬。
近代に開発された睡眠薬は安全面が改良され、命に関わる影響が大きく改善されました。
現在の主流はベンゾジアゼピン・非ベンゾジアゼピン
バルビツール酸系はリスクが高く今では使われていません。
現在主流はベンゾジアゼピン系、あるいは非ベンゾジアゼピンの睡眠薬です。
バルビツール酸→ベンゾジアゼピン→非ベンゾジアゼピン
バルビツール酸の後に開発されたベンゾジアゼピン。安全性は大幅に改善されていますが、副作用や依存のリスクが懸念されていました。そんななか、高い睡眠作用を残しながらも、副作用や依存のリスクがさらに低減された非ベンゾジアゼピンが登場。
非ベンゾは従来あった筋弛緩作用がなく、高齢の方は転倒などを避けるためこちらの薬剤が使われます。
自分に合った睡眠薬を見つけるには?作用時間に注目してみよう
睡眠薬はいくつか種類があり、それぞれ作用時間も異なります。
以下のように区分されているのでチェックしてみましょう。
作用時間 | |
超短時間作用型 | 約3~5時間 |
短時間作用型 | 約6~12時間 |
中間作用型 | 約12~24時間 |
長時間作用型 | 約24時間以上 |
睡眠薬は超短時間、短時間、中間、長時間の4つのタイプに分けられ名前の通りに効果の持続時間が異なります。
超短・短時間作用型
寝つきの悪い入眠障害の方は超短時間、短時間の睡眠薬が効果的。
即効性があり服用から30分~1時間程で効果が現れ始めます。薬の切れが良く次の日もスッキリと起きられるのが特徴。薬の吸収が早いため、脳が中途半端に覚醒することで起こる健忘の副作用が現れやすいのが超短・短時間作用型の薬剤です。
ベンゾ系・・・・ハルシオン、レンドルミン、ロラメット、エバミール、リスミー
非ベンゾ系・・・アモバン、マイスリー、ルネスタ
中間・長時間作用型
夜中に何度か目が覚めてしまう中途覚醒、起床時刻より早く目覚めてしまう早朝覚醒、熟睡感の無い熟睡障害の方は中間~長時間作用型の薬剤がよいでしょう。
中間~長時間作用型の睡眠薬はベンゾジアゼピン系の薬のみ。
ベンゾジアゼピン系は筋弛緩作用があるため、これによりフラつきといった副作用があります。高齢の方は転倒の心配があるため、これらの睡眠薬はあまり処方されません。
ベンゾ系・・・ユーロジン、エリミン、ロヒプノール、サイレース、ドラール、ダルメートなど
※非ベンゾ系はありません
このように、症状によって適した睡眠薬が異なります。症状について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
睡眠薬はは必ず自分に合ったものを選びましょう。